ドイツにおける日本で考案された共生型スポーツ普及支援事業

実施期間
2017年9月17日~2018年2月28日
スポーツ種目/プログラム種別
卓球バレー、ふうせんバレーボール
実施組織
一般社団法人コ・イノベーション研究所
支援先
ドイツ車いすスポーツ連盟
ノルドラインヴェストファーレン州障害者スポーツ連盟
支援対象者数
50人

日本で考案された共生型スポーツ(障害の有無・種別・程度を問わず、老若男女がともに参加できるスポーツ)である卓球バレー、ふうせんバレーボールをドイツに普及し、現地の障害者スポーツ組織の課題解決を行う事業です。

多くの障害者スポーツでは、車いすスポーツには下肢障害者、視覚障害スポーツには視覚障害者など、参加できる障害種別が限定されています。しかし日本では障害者スポーツが普及した直後の1970年代から、異なる障害種別の方がともに参加できる競技が各地で開発されてきました。その中で、卓球バレーやふうせんバレーボールは全国障害者スポーツ大会で複数回オープン種目に採用されるなど国内に広く普及するだけではなく、海外でも評価され、普及が国際的に進んでいます。

ドイツでは、地域の障害者スポーツのグループが障害種別ごとに組織・運営されています。近年では、障害者スポーツ団体が普及に尽力する高齢者スポーツにおいては様々な身体状況の方が混在するため、日本の共生型スポーツが注目されるようになってきました。また重度・重複障害者の増加により、既存のスポーツ種目への参加が難しい方が増加しており、こういった最重度障害者へのスポーツ種目のニーズが高まっています。

卓球バレーやふうせんバレーボールは、様々な障害者が健常者とともに参加できるだけではなく、もともと最重度障害者の参加を前提に考案された種目であり、ドイツの障害者スポーツ組織が抱える課題解決に最適なつーるとして評価されています。当社代表の橋本は2010年度よりふうせんバレーボールの普及活動を行っていますが、今回の事業では、ふうせんバレーボールの指導者養成の支援及び卓球バレーの普及事業についての企画立案を行うことを目的としてドイツに渡航しました。
またドイツ車いすスポーツ連盟にはふうせんバレーボール専用の競技備品の寄贈を行いました。

事業概要
①ノルドラインヴェストファーレン州障害者スポーツ連盟との打ち合わせ(連盟 副会長 ヴォルク氏など) 
●2019年度にふうせんバレーボール及び卓球バレーの指導者養成講習会を実施することを決定
●2019年9月に開催される欧州最大の介護福祉機器の展示会「Rehacare(レハケア)」の同連盟のブースで
競技のデモンストレーションを実施することを決定。
②ドイツ車いすスポーツ連盟指導者養成講習会においてふうせんバレーボールの指導者養成講習会を実施
③ドイツ車いすスポーツ連盟にふうせんバレーボール用風船50個を寄贈
④在デュッセルドルフ日本国総領事館を表敬
 2019年度実施事業について協力を要請

活動レポート英語版はこちら↓から閲覧できます。
http://www.sftlegacy.jpnsport.go.jp/wp/20180416-2-2/

現地関係者からのコメント :

「卓球バレーは最重度障害者に対するスポーツ機会創出のための力強いツールである」 (ノルドラインヴェストファーレン州障害者スポーツ連盟) 「日本の共生型スポーツは、インクルージョンの理念を最も体現したスポーツ種目である」 (ドイツ車いすスポーツ連盟)

ドイツにおける日本で考案された共生型スポーツ普及支援事業1
ドイツにおける日本で考案された共生型スポーツ普及支援事業2
ドイツにおける日本で考案された共生型スポーツ普及支援事業3
ドイツにおける日本で考案された共生型スポーツ普及支援事業4
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