第1回ラオス障害者スポーツ指導者養成講座

実施期間
2016年2月11日~2016年2月17日(7日間)
実施エリア
ラオス・ビエンチャン
スポーツ種目/プログラム種別
車いすバスケットボール、ゴールボール、陸上、卓球バレー、風船バレー、フライングディスク
実施組織
特定非営利活動法人 アジアの障害者活動を支援する会(ADDP)
支援先
ラオス教育スポーツ省、ラオスパラリンピック委員会、ラオス障害者協会
支援対象者数
50人

ラオスでは障害者の社会自立及び一般社会への障害者のインクルージョンの啓発を促進するためにも障害者スポーツは有効なエンパワーメントのツールとして見なされている。障害者スポーツを草の根・競技両面で振興していくために障害者スポーツ指導者養成は不可欠である。わが国では障害者スポーツ指導者養成プログラムが公認の指導者養成制度として存在し、長年に渡り、この制度により多くの障害者スポーツ指導員が輩出されており、その数は現在2万人を超える。指導員を通じて、多くの障害者がスポーツの喜びに出会い、そして競技スポーツ選手として成長している。日本が誇る本認定システムをラオスで紹介し、ラオスにおいて新しい指導者認定制度を構築し、障害者スポーツを草の根から促進していく。

ラオス国内で障害者スポーツの普及促進のために、各県で障害者スポーツの普及の窓口となる教育スポーツ省の各県事務所の担当者のキャパシティビルディングのため、また現在ラオスで既に障害者競技スポーツで指導者の立場にあるコーチへのコーチング技能向上のためのフォローアップも目的として、第1回障害者スポーツ指導者養成講座(7日間)を開催した。ラオス8県含む32名の指導者候補が参加した。本講座のファシリテーターとして社会福祉法人太陽の家の障害者スポーツ指導者養成の専門家を招聘し、障害者スポーツの意義や日本における各障害別のスポーツ普及の実践、また、日本の障害者スポーツ指導者養成の仕組みや全国障害者スポーツ大会の概要などを学んだ。障害者と健常者が共にスポーツを楽しむユニバーサルスポーツの概念も学び、スポーツの力がインクルーシブな社会を作る相互理解の重要性を指導者候補生が指導実践を通じて知識を深めた。

活動レポート英語版はこちら↓から閲覧できます。
http://www.sftlegacy.jpnsport.go.jp/wp/20160211-0217-2/

現地関係者からのコメント :

・障害者スポーツの県の担当者だが、障害者にどのようにスポーツを紹介し、指導していくか全くわからなかったが、本講座の中の指導者実践を通じてスポーツがいかに障害者を元気にし、モチベーションを高めるかが良くわかった。(ラオス・サイヤブリー県参加者)
・日本の障害者スポーツ支援の歴史は長く、その発展から多くのことを学べた。今までコーチとして障害者スポーツ(ゴールボール)に係ってきたが、再度障害者にとってスポーツの意義とは何か、また障害者の競技選手に対してスポーツの喜びとモチベーションの高め方などを更に指導者として障害者の目線に立ってよい指導者になりたいと振り返りの大事な研修となった(ラオス・ビエンチャン)。

第1回ラオス障害者スポーツ指導者養成講座1
第1回ラオス障害者スポーツ指導者養成講座2
第1回ラオス障害者スポーツ指導者養成講座3
第1回ラオス障害者スポーツ指導者養成講座4
第1回ラオス障害者スポーツ指導者養成講座5
第1回ラオス障害者スポーツ指導者養成講座6
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