「子どもの命」を守るサッカーグラウンドづくりプロジェクト
- 実施期間
- 2018年4月1日~11月30日
- 実施エリア
- ブラジル・ペルナンブーコ州・レシフェ・Brasilia teimosa
- スポーツ種目/プログラム種別
- サッカー、ダンス、バレー、基礎運動/ 子どもたちの安全なスポーツ機会の格差解消、治安課題の改善、女性のエンパワメント、コミュニティづくり
- 実施組織
- love.futbol Japan
- 協同組織
- Brasília Teimosa Driblando O Crack、Negus World、ペルナンブーコ州政府、在レシフェ米国領事館
- 支援対象者数
- 700人
地域に安全にスポーツできる場所が1箇所もなく、子どもたちの交通事故、薬物や犯罪による命の危険性が高いブラジルの地域にて、地域主体で子どもの命を守るスポーツの場づくりを継続的に運営していくための「コミュニティ型のスポーツグラウンドづくり」を実施しました。 結果、毎週700人の子どもと大人が安心してスポーツを楽しめる居場所(グラウンド、公園、休憩所)と、地域のオーナーシップを醸成することで地域で子どもたちを育てていくというコミュニティができ、地域の財産になっています。
プロジェクトは、「安全な場所づくり(ハード)」と「地域課題を解決する(ソフト)」を基にする「ハードxソフト」モデルで実施しました。ハードとして、地域の人たちのオーナーシップを育てる手法で現地NPO、地域住民100人以上とともに安心でインクルーシブなスポーツの場所をつくる一方、ソフトとして現地NPOがその場所で教育、治安改善、女性のエンパワメントなど地域解決のスポーツプログラムを実施しています。現在も、地域住民で構成される「運営チーム」にて持続的に運営されています。
なお、資金調達にあたっては、日本から200名以上の支援者に協力いただきました。
現地関係者からのコメント :
この町の子どもたちは成長の機会と意欲をかきたてる何かに恵まれていない。20年前は多くのソーシャル活動があったが、残念ながら今はもうない。10歳、12歳でも薬物を使う子どもたちがいる。社会から取り残された子どもたちは、もう子どもの扱いを受けていない。寂しいけれど、私たちは子どもを失っているんだ。今回のグラウンドづくりプロジェクトは、私たちにとって得るものしかない。日本の人たちから与えてもらったこの機会に感謝している。子どもたちが遊ぶ場所には、セキュリティがいないんだ。車がすごいスピードで走るところに、ボールが飛び出してくる。だけど、こうして地域の仲間たちと一緒に自分たちの手でつくることは、コミュニティが協力して事を成すことにつながる。コミュニティのいろいろなグループがスポーツや文化活動を子どもたちに提供する場所は、子どもたちにもコミュニティにも大きな意義がある。