車いすスキルマスターセミナー&パラリンピックの歴史を学ぶ講習会
~車いすバスケットボールのクラス分けの基礎を作った
ホルスト・ストローケンデル博士(ドイツ)に学ぶ~

実施期間
2015年12月27日〜29日
実施エリア
日本
スポーツ種目/プログラム種別
車いすスポーツ
実施組織
一般社団法人国際せきずい損傷リハビリテーション協会
協同組織
㈱幸和義肢研究所、茨城県シッティングスポーツ研究会、一般社団法人ふうせん遊び協会
支援対象者数
57人(うち外国人参加者3名)

車椅子スポーツの専門家であるHorst Strohkendl博士をドイツから招聘し、①車いす操作スキルのワークショップ及び②パラリンピックへの理解を深める講演活動を行います。①の事業については、ドイツの知見を元に国内にインストラクター資格を設立し、国内への普及を図ります。またこの技術を各国の障がい者支援事業にもつなげていきます。②については、1960年代から国際的な舞台で障がい者スポーツをけん引されてきた講師の経験を元に、パラリンピックのルーツとなる哲学を学び、2020年に向けて関係者のネットワーキングを行いました。

車いすの操作スキルを修得することにより、車いす使用者のQOLが向上しますが、現在操作スキルや医療、教育、福祉の場面で習得する機会がなく、それが車いす使用者の活動範囲の拡大のバリアとなっています。一般社団法人国際せきずい損傷リハビリテーション協会では、インストラクター資格を設立し、スキル講習ができる人材を育成すること及び、スキルマスター講習事業を行うことで、この社会課題の解決を行います。その際、障害当事者や専門職だけでなく、一般に広くスキルマスター講習を行うことで、この社会問題に対する理解を高め、車いす使用者への心理的なバリアの解消を行います。12月27日~29日にかけて、第一回目のスキルマスター講習実施を記念してドイツより、特別講師を招聘し、インストラクター事業を行いました。1日目、2日目は実技ワークショップを行い、最終日はパラリンピックへの理解を深める講演活動を行いました。当協会では今後、本資格の途上国への展開による途上国支援を検討しており、今回は第一回目のモデル事業としてTIASの学生も参加しました。

参加者からのコメント :

・教育的に質の高いセミナーで車いすが力強い道具であるとイメージが大きく変わった。2日間の研修で多くの技術を修得でき、スポーツや健康との関連性も強く感じた。ガーナに帰国した際には多くの人に共有したい。
・障がい者に対する深い理解ができたセミナーだった。技術を修得するだけでなく、実際にセミナーを通して障がいのある方と交流をし、体験を共有する中で、彼らの生きる力を感じた。セミナーの講師や関係者に感謝したい。これからも広く共有していきたい素晴らしい学びと体験だった。

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